00.御猫様は綺麗好き |
※今吉語な方言がいまいちわかりません。 つかいかたが間違ていたら教えてください。 似非今吉がいます。 ---------------------------- 「お前さん、ボール好きなん?」 『動いてるものは視界によく入るだろ?』 「そういうんちゃうて。いっつもえらい楽しそうに追いかけるんやなぁって。 好きだから。だからボールをよぉみとるから、あないスティールやハパス回しが上手いんやな」 『そう、ですか。気付きませんでした』 だけど。たしかにボールは・・・好きかもしれません。 中学の時、そう花 宮はくすぐったそうに笑った。 大事なものにいま気付いたとばかりに―― ++ side 今吉 ++ 今「頭つこうてるくせに、なんや小さなこどもがひたすらお気に入りのもん追っかけてるみたいで。 お気に入りの物をだれにも渡したくないと追いかけてるガキンチョみたいでなぁ。 あんときの花 宮は、ホンマ、ただのいたずらっこみたいやったわ」 感慨深げにそう告げたワシに対し、花 宮は 花『しってますか今吉さん。猫って動くものを追いかける習性があるんです。あと、きれい好きなんですよ』 ふわりと笑った花 宮は、笑顔とは逆に目は底冷えするかのように冷たくて。 案に、部室で自己主張をしていたわしのロッカーのあふれでた私物たちをなんとかせぇ、と、そう言うとったわ。 花『ねぇ、今吉先輩』 今「ん?なんや?」 花 宮は先程まで浮かべていたニッコリとした笑顔を急に消すと、真顔で殺気を放ち始め 花『いい加減にしないとてめぇの大事なもん、抉って、轢いて埋めんぞ』 と、手にしていたコーヒーの缶をこれ見よがしにぐしゃりと潰して見せた。 おぅおう。やっぱりあの宮地の幼馴染みだけあって、発言が凄い物騒だ。 ちゅーか。 ちょぉ待ったぁっ!!! 今「その大事なもんて部室占領してる(自覚あり)わしの私物のことちゃうん?抉るって何!?」 花『・・・・(ニッコリ)さぁ?』 今「私物のことだと言ってくれ!!!!そうだと言ってくれや!!!!」 なんかアカンもんさしてる気がして背筋に悪寒が走った。 その日、あわてて花 宮指導の下、部室の私物を掃除したのだった。 それがわしが知るあの“悪童”の原点。 だからあの試合の時に まさかあないなことになるんて・・・ 思いもしなかったんや。 :: オマケ :: 火『――いや、それ、普通だれもおもわねぇっす』 今「あんな。あない展開になるなんて。青峰ぇ・・・(涙)」 黒「大丈夫です!僕が活躍しますから」 火『黒子・・・』 黒「しっかりドスっと花 宮さんはイグナイトしておきますから!」 今「黒子君、君、そないな子やったんやなぁ」 黒「ええ。僕、本が好きなんです」 今「ああ、花 宮の横文字はアカンよなぁ」 黒「わかりますか!さすが今吉先輩です」 今「わからんほうがおかしいで?」 火『単語が吹っ飛びまくった会話やめろ、です』 TOPU |